narumi-26の日記

心が軽くなるブログを目標に書いています。

フィンセント・ファン・ゴッホ 完 ーーただの感想

ずっと、ゴッホの生涯を知りたいと思っていました。
ブログを書こうと決め、やっと達成できた喜びは、書いてみれば小さなものでした。
ゴッホのあまりに非情な宿命にショックを受けてしまったせいです。
そして、なぜこれほどゴッホという人に惹かれたのか理由が解けたような気がしました。

ゴッホといえば、私の中で超人的で気難しい、けど人間離れした純粋さを持っている神様のような人だと思っていました。

しかし、フィンセント・ファン・ゴッホという人は、とても「人間」で、おそらく幼少期から何かの障害を抱えていたのだろうと思いますが、普通に生まれていれば、これ程苦しい人生を歩まずに済んだのではないかと思えてなりません。

持って生まれた宿命だからこそ、他の人には真似ができない突き抜けた才能を開花することができたのだと思います。
頑固で感情的になりやすく、人と上手く交わることができず、理解もされない。
異常とも思えるまでの極端な集中力と固執
それが彼にとっては、なんでもない普通の感覚なのに、でも確かに何かが違っている。
モヤモヤした捉え所がないものは、持っている人にしか分からない得体の知れない気持ち悪さがあります。
まるで孤独の中で生きるように宿命づけられ生まれ、特異な才能を開花させるために生を受けたような。
彼は幸せだったのでしょうか?

ゴッホは心に大きなダメージを負いながらも信念をもって生き、最終的に全てを受け入れています。
そして、最後は支え続けてくれた弟テオのためを思い、命を絶ちました。
そのテオも兄が亡くなってから半年後に、後を追うように急死してしまいます。

兄は、テオにとってどんな存在だったのでしょう。
異端児のような兄を唯一、心から理解し、家族の犠牲を払ってまでも支え続け、最後は兄の後を追うようにこの世を去っていきました。
テオは、自分の子供に兄と同じ名前をつけています。


書きはじめて、まだ数時間。
まるで壮大な映画をみているような感覚でした。
何かの本で、みんな役者なんだと書かれていて驚いた記憶があります。
天国?でそれぞれ役割を決め、演じる役者なのだとか。