narumi-26の日記

心が軽くなるブログを目標に書いています。

デカルト思考ー哲学が武器になるー


仕事に使えるデカルト思考 「武器としての哲学」が身につく/齋藤孝【1000円以上送料無料】

哲学の基本はまず「問いかけ」です。
哲学から、「どう生きていけば幸せになれるのか」を自分に問いかけ、自分のなかに答えを見いだしていく。
それが哲学。
齊藤孝さんは著書の中で「哲学を生きるための技として身につけよ」と仰っています。
デカルト思想は「理性をコントロール」することが根本。

「思考は現実化する理由」についてのブログにも書きましたが、殆どの事象は自分の頭で考えたことから生まれます。

イデアについて唐突に触れていきたいです。
イデアとは、様々な思想の本にも触れられるところですが、イデアとは魂の目で見える「物事の本質・真の姿」のことです。

例えば、会社が倒産してしまったり婚約を破棄されてしまったり、どんなヘビーな状況にあっても、判断し受け止め、行動を起こそうとしている自分を外側から冷静に見ている自分。
この「外側から冷静に見ている自分」が、その人の本質だということです。

デカルトの有名な言葉
「我思う、故に我あり」
意味としては、考えることで自分は存在する。ということです。

思考がもっとも活動しやすいのは、他の情報が入ってこない環境でリラックスしている状態だそうです。
スマホを置いて、照明を落とし、ゆっくり深呼吸しながら瞑想することで脳の働きが格段に上がる、というのは有名な話です。

考え、メモにとる。
そうすることで、考えが整理され記憶に定着し、そこから新たなアイデアが生まれたていきます。
「気付き」が習慣になると、街をただ歩いているだけでも多くのことに気がつくようになります。
看板の色や形、信号のタイミング、人の歩くスピード、形、仕草…
そこから、多くの疑問が生まれていき、更に深く思いもよらない「発想」が生まれるようになります。
「学ぶ」ことに興味がでてくる。
「知らない」ことを「知る楽しみ」を知るのです。
何が1番変わるか。

それは、「自分」です。
小さいことでも積み重なれば、大きな「気付き」になり、そこから思考がひらけ、自分をよい方向へ変えていけるのです。

考える力の土台ができたあなたは、仕事でもやり方が変わっていくはずです。
電話応対、メール文の書き方、仕事の段取り、様々な面でやり方がいい方向へ変わっていきます。
以前より、細かく出来る上司や同僚の効率がいいやり方を見つける機会が増える、自分がやっていた方法を更に効率的に応用していくやり方を思い付く、などです。

いろいろ書いていますが、本を読んだ上での気付きと本文の内容に沿って書いているので、本を実際に読んで戴くと、あなたはあなたの見方で私が得たものよりずっと、素晴らしいものに気付けると思います。

話しを戻しましょう。

天才と言われる人々は、メモ魔が多いですし、そしてやはり本の虫です。
ニュートンアインシュタインがいい例です。
彼等は天才ですが、同じ人間です。
彼等ほどの実績を世に遺そうというのは難しいかもしれませんが、一端でも同じ思考に触れることはできますし、おそらく一端を真似することもできます。

それには年齢の制限はありません。
学びを続ける限り考え続ける限り、脳は速度が遅くなっても、ちゃんと問いかけに答えてくれるはずです。
問いかけを続けてきた人は、一種の常人にならざる悟りの境地に到達するかもしれません。
そこまでいかなくても、慌てたり焦ったりということがなくなってきます。

普段から問いかけを続けていくと、思考がまとまりやすくなります。
自分で考えて、どうするのがベストな解決法に結びつくのか冷静に考える癖がついているからです。

本書の3章でデカルトの4つの思考法について書いてあります。

1,明証性の規則…根拠や証拠をみせる。証明できること以外は受け入れない。

例えばメディアの報道が一方に偏った見方になっていないか。
ニュースを見て、常々思うのですが、
ニュースで取り上げられてる情報はほんの僅かな事実の一部を話していて、必ず巧妙に隠されている部分があり、決して「真実」ではないと思ってみています。


2,分析の規則…難問を理解するために、その難問を小さく分割する

例えばチーム全体で起こった問題でも、大元の問題を見つけるために、担当や役割を小さく分割して1つずつ分析していく、などのやり方。


3,総合の規則…順序立てて考える。単純なものから複雑なものへ

レベルが優しいものから取り組むと雑事が片付いてスッキリしてから集中して複雑なものに取り組めます。
また、順序をふんで片付けていくので上司へ進捗状況を伝えやすく、上司も指示がだしやすいメリットがあります。


4,枚挙の規則…すべてを並べて、見落としがないか再検討する。

テストで最後に確認作業するのと同じです。

この本の特にすごいところは、
後にいくほど、重要性が増してくるところだと思います。

例えば、「一度決めたら、一貫してやり抜け」が、ガツン!ときたところなのですが、
気持ちが自信や、やる気を失って途中でやめてしまったり諦めたりすることがあります。
よくよく熟慮したことは、最後までやってみろ!と。そして、途中で道を変えず、目的のみを目指して突き進む。それがベストじゃなくてもです。

人から言われて進んだ道が失敗だった。
自分で決めて進んだ道が失敗だった。
自分の道は自分の考えでいくらにでも広げていけます。自分の意思で決めたことは、他人に決められたことより満足の度合いが違います。
失敗しても、自分で決めた自分の責任だと思えば、誰も恨むことなく失敗を経験に更に高い位置を目指していけるのではないかと思います。

さて、先ほど「この本の特にすごいところは、後にいくほど、重要性が増してくるところだと思います」
と言いました。

ほんとに、この後、重要性が高い話しが書いてあります。
だから、やっぱり実際に手にとって読んでほしいのです。
きっと、「生き方」を模索する上でとても素敵なヒントを得られますよ。


( ゚д゚)ノシ サラバジャー


ところで、
古代ギリシアにおいて、もともとイデアという言葉は、目に見える物事の姿や形のことを意味する言葉でした。
その後、プラトンにより、頭の中で純粋で完璧な姿を思い描かかれた姿こそがイデアであり、真の存在だとされました。
それが、英語で「アイデア」になり「思いつき」「工夫」に変わりました。

「考える故に我あり」

思い描いた自分の理想像が、今の自分を作るのです。